日本基督長老教会 設立趣意書
我らは、今、ここに日本基督長老教会を設立せんとしている。
我らの祖国は近き将来に宣教100周年を迎えようとしているにもかかわらず、依然として、迷信と無神論の中に低迷をつづけつつあるとき、我ら一同神より新たなる志を与えられ、キリストを首に互いに一致して、新しき教会を建て、いよいよ真理の光を暗きに座する同胞に照らさんとする。
しかも、キリスト教会また宗教改革の必要さえ感ぜしめられる現状にあたって、我らは自らこれを反省し、「聖徒のひとたび伝えられたる」純粋な福音を、無謬の啓示なる聖書に基づき、ウェストミンスター信仰基準により、独立自治の名実共なる長老教会を建ててイエス・キリストと神の言の証しとのために戦 わんとするものである。
もとより、我らは「世の光」、「地の塩」として、道徳、風俗ますます腐敗しつつある社会の中にあって、実践的な生活面における聖潔な証をたつることも我らの自覚するところである。
今、ここに生れ出ずるものは、まことに小さきものである。それは芥種一粒にもひとしいものである。しかし、我らがこれを正しく生命的に育てるならば、主は必ずやこれを取りもちい、空の鳥をも宿すものとなしたもうことを信ずる。
願わくは、我らのすべて求むるところ、すべて思うところよりも、いたく勝る事をなしうる神に栄光世々限りなく教会によりて、またキリスト・イエスによりてあらんことを、アーメン。
1956年12月9日
日本基督長老教会設立総会
(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)